夏休み子ども歯科教室

7/29(水)午後1時半から、高津区保健福祉センターで「夏休み子ども歯科教室」が開催されました。

暑い中を、たくさんの元気なお子さんとお母さんが集まってくれましたね。感謝です。

 

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この教室は数年前から行っていますが、「歯の王様6歳臼歯を守ろう」と題する講演と、むし歯のバイ菌のテスト、唾液のpH、ブラッシング指導、フッ化物洗口体験、むし歯のバイ菌を顕微鏡で見てみよう!といった内容の実習を行っています。

 

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講演では、むし歯の成り立ち、むし歯予防について、特にフッ化物を利用した方法などについて説明を行いました。皆さん熱心に聞いていただいて、いろいろな質問もいただきました。

 

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さて、皆さんが一番興味を持ってくれたのは、歯垢を位相差顕微鏡で覗くとバイ菌が動き回っている!というところでしょう。元気よく動き回っているバイ菌を見た人はショックを受けて一生懸命歯をみがくと心に誓っていました。このバイ菌の映像を忘れずに頑張りましょう。

 

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最後にみがき残しを赤く染めて、ブラッシング指導を行いました。ちゃんとみがけていると歯がツルツルになっているのがよくわかりましたね!

 

永久歯の生え始めは歯が柔らかいので、フッ化物によって歯質を強化することがとても効果的です。

最もむし歯抑制率の高い洗口法をはじめとして、いろいろな方法でむし歯予防を行っていきましょう。

むし歯は予防が可能な疾患です。

 

 

子母口保育園

7/15(水)、今日は午後6時から子母口保育園でフッ化物洗口の保護者説明会に行ってきました。

平成13年度から、川崎市歯科医師会では保育園のフッ化物洗口を推進して協力しています。

最初は3園の参加から始まりましたが、現在は12園にひろがっています。

そのうちの一つが子母口保育園です。
フッ化物洗口とは、フッ化物の入った薬でうがいすることによってむし歯予防を行う方法です。

5歳児のお母さん方にむし歯とフッ化物のお話しをさせていただいて、実際に洗口を体験してもらいました。

実際には、お昼ご飯を食べた後に歯みがきをして、お昼寝をする前に行います。

最初は、みんなで一緒に行いますが、慣れてくると自分で時計の針をみて30秒計ってできるようになります。
フッ化物洗口は、フッ化物を使用する予防法の中で最もむし歯抑制率が高くコストも安いので、このように集団で行うことが多いのです。

お母さんたちからは、卒園しても継続して行いたいのでどのように薬を入手すればよいのか等々、いろいろな質問をしていただきました。

むし歯のない永久歯列を作るため、中学校卒業ぐらいまで継続して行うことができれば理想です。

歯みがきの特別授業

7/14(火)、恒例の「歯みがき特別授業」のため、当院歯科衛生士3名と一緒に子母口小学校へ行ってきました。

毎年4年生に行っています。今年の4年生は5クラス。去年までは6クラスだったので6時間目までかかったのですが、今日は5時間目で終わりました。

でも、小学校はエアコンがないので暑かった・・・。

 

さて、授業の内容です。

はじめに「むし歯」の成り立ちを説明しました。

むし歯のバイ菌は、砂糖があると元気になって、歯を溶かしていくんだよ・・・そして歯に穴があいたものがむし歯になるのです。

したがって、むし歯を作らないようにするには、

1.むし歯のバイ菌を歯ブラシで減らす

2.歯をフッ化物で強くする

3.砂糖の入ったあまいお菓子をだらだらと食べない

ことが必要なんですね。

 

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つぎに、お口の中に歯垢を染め出すクスリを入れて汚れを赤く染め出します。

みーんな、歯が赤く染まって隣のお友達と顔を見合わせて笑っています。

 

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この赤くそまったところが、みがき残しで歯垢というバイキンのかたまりです。

まず、どんなところに汚れが付いているかよく観察して赤えんぴつでスケッチします。

歯と歯ぐきの境目

歯と歯の間

歯の溝

がむし歯のなりやすいところです。

赤くなったところにも、薄いところと濃いところがあることがわかりました。

 

さて、この汚れを歯ブラシで落としていきましょう。

 

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良くできました。みんなきれいになりましたね。舌で歯をなめてみるとツルツルになっているのがわかるでしょう!

みがき残しがあるときはザラザラします。そのようにチェックすると良いのです。

ちゃーんとみがけたかどうか1人1人チェックしました。

 

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その後は、水飲み場でブクブクうがいをしてコップに水を半分ぐらいくんできてもらいます。

机に戻ってきたら、おうちから持ってきてもらったはみがきこを見てもらいました。

はみがきこの裏には成分が書いてあります。

その中に、

フッ化ナトリウム

モノフルオロリン酸ナトリウム

フッ化第一スズ

この3つのうちのどれかがフッ化物として含まれています。

日本で市販されているはみがきこの9割にはフッ化物が含まれています。

それらは、このように表示してあるのではみがきこを選ぶときの目安にして下さい。

 

それでは実際にこのはみがきこをつけて歯をみがいてみましょう。

フッ化物入りのはみがきこの場合は、ブラシに多めにとって2分間以上みがきます。

みがき終わったら、たまったつばを吐き出して、少しの水をお口に含み、ブクブクうがいを10秒行います。

これが終わったら、もううがいはせずに30分間は食べたり飲んだりしないようにして、

フッ化物が歯に取り込まれるのを待ちます。

 

これがフッ化物含有歯磨材の正しい使い方です。

今日、皆さんに教えた方法はイエーテボリ法ともいわれ、世界標準のみがきかたなのですよ!

おうちに帰ったら、お父さんお母さんにも教えてあげて下さいね。

 

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ほら、歯を舌でなめてみるともっとツルツルになってきたでしょ?はみがきは楽しいでしょう!

 

ところで、今日の給食は

クロワッサン、牛乳、スパゲッティイタリアン、ベジタブルスープ、ソルダムでした。

 

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今日も美味しくいただきましたが、スタッフとソルダムってなんだ?という話になりました。

こりゃプラムだろ?すももでしょう?なんでソルダムっていうんだ??

調べてみたら、日本のすももと西洋のすももの交配をした品種をソルダムというらしいということがわかりました。

給食で食育の勉強をした1日でした。

 

では、4年生のみんな、おうちでもしっかり歯みがきするんだぞ!

 

 

月初めの恒例行事

保険医療機関では月初めに必ず行うのがレセプトです。前月の診療報酬を請求することをいいます。当院では、コンピューターを導入してからすでに10年近くが経過していますが、その以前に手書きで行っていた頃は数日かけて夜遅くまでしょぼん・・・大変でした。それに比べて今はらくちんニコニコ。だいたい、3時間もあれば全部できちゃうかな?今日も、6時頃から初めて9時には終わり。計算間違いもないし、本当に助かってます。

 

レセプトを行った後は、ラボを少々。ラボというのは技工作業のことです。1枚目の写真は、総入れ歯の患者さんの型に基礎床と呼ばれる部分をレジンで 作ったところです。その上に2枚目の写真のようにロウの固まりを作ります。これを、お口の中に入れてかみ合わせの高さをとります。

 

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総入れ歯は、お口の中に歯が残っていないので、このように規格されたものをお口の中に入れて位置決めをしながら作っていくのです。

 

さて、それでは皆様よい週末を!

第60回川崎市学校歯科保健協議会開催!

7/2(木)、午後2時から中原区の会館とどろきに於いて、第60回川崎市学校歯科保健協議会が開催されました。あいにくの天候でしたが、学校歯科医、養護教諭の先生方をはじめ多くの皆様にお集まりいただきましてありがとうございました。

 

今年のテーマは、食育各論「川崎市立小中学校の食育を考える」~実践発表から今後を展開する~と題しまして、川中島小学校、菅生中学校の先生方にそれぞれの学校で取り組んでいらっしゃる食育についてご発表いただきました。

 

川中島小学校では、学校・家庭・地域・企業との連携を行っている様子をお話しいただきました。実際に味覚教室を行っている味の素株式会社の皆様が、 うまみについて鰹だしと昆布だしを体験させていただくコーナーを設けて下さって、とても興味深かったです。鰹だし、昆布だし、それぞれを単味で味わっても さほど美味しくないものを混ぜて味わうと大変美味しい味に変化すること、体験してみてびっくりしました。

 

菅生中学校では、子どもたちのお口の状態から栄養状態を憂いて、学校歯科医の岸本先生が食の講演を行ったというところが印象的でした。栄養の知識が大変豊富な先生がわかりやすく正しい食事の仕方について、知識を深めて下さいました。

 

また、5年連続で川崎市までおいで下さった日本学校歯科医会副会長・岐阜県ご開業の柘植紳平先生には、今年も有益なご助言をいただきまして感謝しております。

 

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この写真は、協議中の様子です。一番奥でマイクを持っているのが私です。

明日からの、児童生徒の食育のご参考になれば幸いです。

来年度も、無い知恵を絞ってテーマを考えますので、ご参加のほどお願い申し上げます。

虫の写真

今日から7月です。もう今年も、半分終わってしまいましたね。あー早い、早い。

 

それはそうと、

最近、診療室の奥側の壁には「虫の写真」がかかっています。毎月、1日に写真家・川口道明さんがわざわざ届けて下さっているのです。今日も朝早くに届けて下さいました。今回は、「クサカゲロウ ランチ時」「アゲハチョウ 吸蜜」の2作品です。

 

川口道明さんは虫の写真の日本における第一人者です。写真集、個展、TV、雑誌と幅広く活躍されています。私が学校歯科医をつとめる子母口小学校でも、ゲストティーチャーとして子どもたちにいろいろなお話しをされている関係で知り合うことができました。

 

夕方、診療にもおみえになっていたのですが、直前に川口さんの写真を見て興味を示されていた患者さんをご紹介したところ、待合室でお話しが盛り上がっていたようです。

 

この写真は、診療が終わってから川口さんと二人で作品の前で記念撮影したものです。

 

川口さん、いつもすてきな写真をありがとうございます。

これからも、季節感のある爽やかな写真を期待しています。

 

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